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都庁前で「肩が上がらない」と感じたら|四十肩と可動域低下を運動で戻す

都庁前で「肩が上がらない」と感じたら|四十肩と可動域低下を運動で戻す

棚の上のものを取ろうとして、腕が思ったところまで上がらない。シャツの袖に腕を通すとき、背中でホックを留めるときに、肩の奥が引っかかる。都庁や周辺の高層ビルで長くデスクワークを続けてきた40代・50代の方から、こうした「肩が上がらない」という相談をよく受けます。

まず知っておいてほしいのは、これは肩こりとは別の問題だということです。肩こりは筋肉のこわばりや重だるさ。「肩が上がらない」は、肩の可動域、つまり動かせる範囲そのものが狭くなっている状態です。原因も対処も違います。

この記事では、「肩が上がらない」の正体を四十肩(五十肩)と可動域低下に整理し、動かしていいのか・どう戻すのかを、研究と現場の実感から解説します。先に大事なことを言うと、時期や症状によっては「まず受診」が正解の場合があります。その見分け方も後半でお伝えします。

この記事の結論

「肩が上がらない」は、肩こりとは別の問題です。多くは四十肩(肩関節周囲炎)か、デスクワークで肩甲骨・胸郭が固まった可動域低下。前者は時期によって安静と運動を使い分け、後者は周囲の筋肉をほぐして動かすほど戻ります。ただし急な激痛や夜間痛、しびれは受診が先。見分け方と、可動域を取り戻す運動を解説します。

この記事を書いた人2026.07.22
石岡 大輔
石岡 大輔 Daisuke Ishioka
RESIST西新宿店 代表トレーナー

2018年、高校3年時に野球部の専属トレーナーとともにトレーナー活動を開始。国際武道大学 スポーツトレーナー学科に学び、在学中の2021年には全日本大学ボディビル選手権大会で20位に入賞。

2022年の卒業後は都内を中心に対面・オンラインでパーソナル指導を行い、2023年にパーソナルジム&ピラティスRESIST西新宿店を創業。トレーナー歴10年。

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「肩が上がらない」3つのタイプを見分ける

肩の不調はひとくくりにされがちですが、対処を分けるために、まず3つに切り分けます。

タイプ主な感覚動かせる範囲基本の方針
肩こり重い・だるい・こわばる狭くはない動かす・鍛える・ほぐす
可動域低下引っかかる・突っ張るじわじわ狭いほぐして動かすほど戻る
四十肩・五十肩特定の角度で強い痛み明らかに狭い時期で安静と運動を使い分ける

肩こりは筋肉の緊張が主で、可動域そのものは大きく損なわれていないことが多い。対処は動かして鍛えることで、詳しくは西新宿のデスクワーク肩こりをピラティスで根本改善で解説しています。

可動域低下は、デスクワークで肩甲骨や胸郭(肋骨まわり)が固まり、腕を動かす土台が動かなくなった状態。痛みより「突っ張り」「引っかかり」が主で、ここは動かすほど戻ります。

四十肩・五十肩(医学的には肩関節周囲炎・凍結肩)は、肩関節を包む組織に炎症と拘縮が起きるもので、特定の角度で鋭い痛みが走り、動く範囲がはっきり狭くなります。中年以降に多く、名前のとおり40〜50代が中心です。

都庁前の40〜50代に、なぜ多いのか

このエリアで肩の相談が多いのには、理由があります。都庁だけでも1万人以上が働き、周辺の高層ビル群にもオフィスワーカーが集まる街です。一日の大半をPCの前で過ごすと、肩は自然と前に丸まり(巻き肩)、肩甲骨は外へ広がって固まります。この姿勢が続くと、腕を上げるときに動くべき肩甲骨・胸郭が動かなくなり、可動域がじわじわ削られていきます。

そこに、40〜50代という年代が重なります。四十肩・五十肩がこの年代に多いのは、加齢とともに肩関節まわりの組織が硬く・傷つきやすくなるから。「デスクワークで土台が固まった肩」に「組織が硬くなる年代」が乗る。都庁前エリアで肩の相談が多い背景には、この二つの重なりがあります。

動かしていいのか:「時期」と「タイプ」で答えが変わる

いちばん多い質問が「肩が痛いとき、動かしていいのか、安静にすべきか」です。答えは、タイプと時期で変わります。

デスクワーク由来の可動域低下なら「動かす」

痛みが強くなく、突っ張りや引っかかりが主なら、答えははっきり「動かす」です。固まった肩甲骨・胸郭をほぐし、動かせる範囲を少しずつ広げていくほど、肩は軽くなります。

ここは西新宿店の現場でも実感するところです。ある会員の方は、ピラティスで腕を横に開いた姿勢から肩をひねる動き(内旋・外旋)をすると、肩関節の近くに違和感が出ていました。そこで肩関節まわりの筋肉の可動域を広げるエクササイズを1種目入れたところ、その場で肩がすっきりし、違和感が軽くなりました。慢性的な肩の不快感は、関節そのものより、周囲の筋肉の硬直や体の使い方のアンバランスから来ていることが多い。だからそこにアプローチすると、短期間でも変化が出やすいのです。

四十肩・五十肩なら「時期」で使い分ける

一方、四十肩・五十肩は時期で正解が変わります。炎症が強く、じっとしていても痛む急性期は、無理に動かすと悪化します。この時期は痛みの範囲でそっと動かすにとどめ、痛みが落ち着いてくると、今度は動かさないことで固まる(拘縮)のが問題になります。ここからは、少しずつ動かして可動域を取り戻すフェーズです。

運動が有効なことは研究でも示されています。四十肩・五十肩の患者を対象に、関節包へのストレッチと関節モビライゼーション(他動的に動かす手技)を比べたランダム化比較試験では、どちらの方法でも、4週間で肩の曲げ伸ばし・回旋の可動域が有意に広がり、痛みと生活の支障が改善しました(JPMA, 2026)。やり方の優劣より、「適切な時期に、正しく動かすこと」で肩は戻る、という点が大事です。時期の見極めが難しいからこそ、自己流で無理をせず、専門家と進めるのが安全です。

可動域を戻す土台は「肩甲骨と胸郭」

肩を大きく上げるとき、実は腕だけが動いているのではありません。腕の骨(上腕骨)と肩甲骨、そして肩甲骨がのる胸郭(肋骨)が、連動して動いています。この連動が崩れ、肩甲骨や胸郭が固まると、腕だけで上げようとして引っかかる。だから可動域を戻す本丸は、肩そのものより、肩甲骨と胸郭を動くようにすることです。

マシンピラティスは、ここに向いています。呼吸で肋骨を広げ、肩甲骨を正しい位置で滑らせながら腕を動かす練習ができるからです。デスクワークで丸まった巻き肩・猫背をどう戻すかは、初台でピラティスなら|姿勢・肩こり改善の科学的根拠でも詳しく解説しています。体全体の硬さが気になる方は、初台の「体が硬い」を柔軟性の科学で解くもあわせてどうぞ。

現場では「肩甲骨のニュートラル」を体に覚えてもらう

西新宿店の現場で「肩が詰まる」「上がりにくい」と来られる方の多くは、肩甲骨が外側に開いた巻き肩の状態でした。そこでピラティスで肩甲骨を内側に寄せ(内転)、軽く下へ引き下げる(下制)と、胸が開いて肩甲骨がニュートラルな位置に戻ります。まずはこの「正しい位置」を体で認識できるようにして、その状態から腕を上げる・回す動きを重ねていく。すると可動域が広がるだけでなく、力みのない肩の位置がデフォルトになっていきます。ジムに来られるのは急性の強い痛みより、慢性的に肩が詰まる方が中心なので、時間はかかっても1ヶ月ほどで痛み自体は軽くなり、肩まわりの軽さが出てきた方が多い印象です。

正直に:この肩の痛みは、受診が先かもしれません

ここは誠実に線を引きます。肩の不調のすべてが「動かせば戻る」わけではありません。

転倒や強くぶつけた直後の痛み、じっとしていても夜間に強く痛んで眠れない、腕や手にしびれ・力が入らない感覚がある、痛みが日に日に悪化していく、発熱をともなう。こうした場合は、運動より先に整形外科などの受診が必要です。肩の痛みには、腱板の断裂や神経の問題など、運動だけで対処すべきでないものも含まれます。

見分けの目安はシンプルです。「特定の動きで引っかかる・突っ張る」「動かすと出るが安静で楽になる」なら、多くは可動域や周囲筋の問題で、動かして戻せます。「安静時の激痛」「夜間痛」「しびれ」「外傷後」「悪化していく」は、まず受診。自己判断で動かし続けないことが、いちばんの安全策です。

都庁前から、肩の可動域を取り戻す

RESIST西新宿店は、都庁前駅から徒歩10分。仕事帰りに手ぶらで寄れる、完全マンツーマンのパーソナルジム&ピラティスです。

「肩が上がらない」は、原因の切り分けがいちばん大事です。だからこそ1対1で、今の肩がどのタイプか、どこまで動かしていいかを見極めながら進められる環境が向いています。可動域低下なら肩甲骨・胸郭からほぐして動かし、四十肩の回復期なら痛みの範囲を守って可動域を広げる。きつい日はマシンピラティスで呼吸と姿勢を整えるコンディショニングに切り替えることもできます。

なお、男性で「肩の可動域を上げたい」「体の硬さを取ってから鍛えたい」という方も少なくありません。ピラティスは男性にも効くという話はピラティスは男性にこそ効くにまとめています。まずは無料体験から、あなたの肩の状態に合った動かし方を一緒に見つけましょう。無理な勧誘は一切ありません。店舗の詳細・予約はこちら

よくある質問(FAQ)

Q. 肩こりと四十肩(五十肩)は、どう見分けますか?

A. 大きな違いは「動かせる範囲」です。肩こりは重だるさやこわばりが主で、腕は普通に上がります。四十肩・五十肩は、特定の角度で鋭い痛みが走り、腕を上げる・後ろに回す範囲がはっきり狭くなります。「痛くて動かせる範囲が狭い」なら四十肩・五十肩を、「だるいが動く」なら肩こりを疑います。

Q. 四十肩は放っておいても治ると聞きました。運動は必要ですか?

A. 四十肩・五十肩は時間の経過で軽快することも多い一方、動かさずにいると肩が固まり、可動域が戻りにくくなることがあります。痛みが落ち着いた回復期に適切に動かすと、可動域と痛みの改善が早まることが研究で示されています。ただし急性期の無理な運動は逆効果なので、時期の見極めが重要です。

Q. デスクワークで肩が固まっています。自分で動かして戻せますか?

A. 痛みが強くなく、引っかかりや突っ張りが主なら、動かすほど戻る可能性が高いです。ポイントは肩そのものより、肩甲骨と胸郭(肋骨まわり)を動かすこと。ただ、体の使い方の癖が可動域を狭めていることも多く、自己流だと動かしにくい方向を避けてしまいがちです。マンツーマンで「動いていない部分」を特定すると、戻りが早くなります。

Q. 夜、肩が痛くて目が覚めます。運動していいですか?

A. 夜間に強く痛んで眠れないほどの症状は、まず整形外科などの受診をおすすめします。夜間痛は炎症が強いサインのことがあり、この時期に無理に動かすと悪化しかねません。受診で状態を確認し、動かしてよい時期・範囲を把握してから運動に移るのが安全です。

参考文献

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