「親になると運動が減る」は、データの話
まず、思い込みではなくデータで確認します。親と非親の身体活動を比べた研究をまとめたレビューでは、親であることは運動量の少なさと関連し(効果量d=0.41〜0.48)、とくに母親は父親より運動量が少ない傾向でした(Journal of Physical Activity & Health, 2008)。妊娠前から産後8か月までを追った研究でも、歩行以外のほとんどの活動が有意に減っていました(longitudinal study, 2019)。
減る理由もはっきりしています。未就学児を持つ母親を対象にした調査では、身体活動のガイドラインを満たしていたのは47.7%だけ。障壁として「子どもを預けられないこと」が挙げられていました(study, 2021)。妊娠期の運動障壁をまとめたレビューでも、筆頭は「時間のなさ」でした(literature review, 2017)。時間がない、預け先がない。この二つが、子育て世代から運動を奪う正体です。
だからこそ、対策は「気合いを入れる」ではなく、「短い時間で・預けなくてもできる形にする」になります。
時間がなくても効く「すきま運動」の科学
朗報があります。運動は、まとまった1時間を作らなくても効きます。 むしろ、ふだん運動しない人ほど、日常の細切れの動きが効くというデータがあります。
ふだん運動しない大人2万5千人あまりを追ったイギリスの大規模研究では、1回1〜3分の生活の中の運動(買い物で早歩き、階段、子どもと動くなど)が、死亡リスクの低下と関連していました。

※ ふだん運動しない成人で、日常の細切れの中〜高強度の動きが死亡リスクとどう関連したか。1分未満を基準(1.0)とすると、1〜3分・3〜5分・5〜10分と、短くてもまとまるほどリスクが低かった。対象は平均約62歳の非運動者で、若い子育て世代への当てはめは慎重に。出典: Lancet Public Health, 2023(PMID: 37777289)
1〜3分でも1分未満よりリスクが低く、3〜5分、5〜10分とまとまるほど下がっていました。別の8万人規模の研究でも、「10分以上まとめて運動しないと意味がない」という古い考え方は否定され、運動はこま切れでも効果は変わらないとされています(PLOS Medicine, 2021)。この知見を受けて、厚生労働省のアクティブガイド2023も「今より10分多く動く(+10:プラス・テン)」を基本メッセージにしています。
正直に補足すると、上の大規模研究の対象は平均62歳で、若い子育て世代にそのまま当てはまるとは限りません。それでも、「短い運動は無意味ではない」という方向性は、あなたの味方です。子どもと公園を走る、階段で2階へ、洗濯物を運ぶ。それも立派な運動だと、公的ガイドも認めています。
夏休み、こま切れで動くアイデア
「すきま運動が効く」を、夏休みの生活に落とし込みます。
| 場面 | すきま運動 | ねらい |
|---|
| 子どもの水遊び・公園 | 一緒に歩く・走る・追いかける | 中〜高強度の細切れ運動 |
| 家事の合間 | 洗い物中にかかと上げ、洗濯物運びを早歩きで | 生活活動を運動化 |
| テレビ・動画の時間 | CMや合間に立ってスクワット10回 | 座りっぱなしを中断 |
| 送り迎え | 一駅ぶん歩く・自転車 | 移動を運動に |
※ 1回数分でOK。まとまった時間を作れなくても、回数を積めば1日の合計は増える。厚労省も「家庭での役割を積極的に担ってプラス・テン」を勧めている。
大事なのは、完璧なメニューではありません。「今日は何もできなかった」をなくすこと。1日3分でも、子どもと体を動かした日を積み重ねる。それが、ジムに戻る体力と習慣を保ってくれます。
親が動くと、子どもにも緩やかに伝わる
もう一つ、子育て世代に効く視点を。親の運動習慣は、子ども自身の活動量とも関連します。 112件の研究をまとめたメタ分析では、親のポジティブな関わりと、子ども・青少年の身体活動量のあいだに、正の相関がありました(相関r=0.202、meta-analysis, 2022)。
ただし、ここは正直に。この相関は「弱め」で、「親が運動すれば子も必ず運動する」と言えるほど強い因果ではありません。 それでも、「あなたが体を動かすことは、あなただけのためじゃないかもしれない」というのは、続ける小さな後押しになります。子どもと一緒に体を動かす夏休みは、その相関を自然に作る時間でもあります。運動を続ける意味そのものは、体重が落ちなくても、運動を続ける意味でも書いています。
北浦和で、子どもがいても続けられる
RESIST北浦和店は、時間がない・預け先がない子育て世代でも運動を続けられるよう設計したパーソナルジムです。
完全個室なので、お子様連れでの来店にも対応できます。「預けられないから運動できない」という最大の障壁を、そもそも作らない。1回のセッションは短時間で、心拍を上げる筋トレとマシンピラティスを効率よく組み合わせるので、まとまった時間が取れない方でも密度で結果を出せます。北浦和駅東口から徒歩4分、買い物や送り迎えのついでに寄れます。続けやすさそのものを設計する考え方は、北浦和で始める「通い放題」の新常識や、健康診断で「運動してください」と言われたらもご覧ください。
まずは無料体験から。お子様連れの可否や、あなたの生活リズムに合う通い方を一緒に相談しましょう。無理な勧誘は一切ありません。店舗の詳細・予約はこちら。
よくある質問(FAQ)
Q. 子どもを預けられないのですが、運動できますか?
A. RESIST北浦和店は完全個室のため、お子様連れでのご来店にも対応できます。まずは無料体験のときに、お子様の年齢やご様子を伝えてご相談ください。「預け先がないから運動できない」は、子育て世代が運動を続けられない最大の理由の一つ。そこを外すことを大切にしています。
Q. まとまった運動時間が取れません。短時間でも意味はありますか?
A. あります。ふだん運動しない人ほど、1回1〜3分の細切れの運動が健康と関連するという大規模研究があり、「10分以上まとめないと無意味」という古い考えは否定されています。厚労省も「今より10分多く動く」を基本にしています。まとまった1時間より、こま切れの積み重ねを。
Q. 夏休みで自分の運動が完全に止まりました。どう戻せばいいですか?
A. いきなり元のペースに戻そうとせず、「1日3分でも動いた日を作る」から始めてください。子どもと公園で走る、家事の合間にスクワット。それも運動です。ゼロの日をなくすことが、体力と習慣を守り、ジムに戻りやすくします。完璧なメニューより、途切れさせないことを優先しましょう。
Q. 親が運動すると、子どもにも良い影響がありますか?
A. 親のポジティブな関わりと、子どもの活動量には正の相関があると報告されています。ただし相関は弱めで、「親が運動すれば子も必ず運動する」とまでは言えません。過度な期待はしないほうがいいですが、一緒に体を動かす時間が、子どもの活動習慣の下地になる可能性はあります。
参考文献