「更年期の肩こり、ほぐしても戻るのはなぜ?」に姿勢生理学が答える

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2026/4/26

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2026/4/26

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執筆者:

田村京椰|Kyoya Tamura

(パーソナルトレーナー)

「マッサージに行った翌朝は軽いのに、三日もすれば元通り」

そう感じているなら、この記事はあなたのために書きました。

40代の後半から、以前はなかったはずの重さや張りが、首と肩のあいだに居座るようになる。ネットを開けばストレッチ動画も整体情報も無限に出てきて、何を信じればいいのか分からない。

でも、更年期世代の肩こりは「筋肉をほぐせば軽くなる」だけの話ではありません。

厚生労働省の平成28年国民生活基礎調査によれば、女性の自覚症状の第1位は肩こりです。男性でも2位。これは世代を超えた日本人の「国民病」とも言える数字ですが、40〜50代女性の肩こりには、もう一段深い理由が重なっています。

この記事でお伝えしたいのは、更年期の肩こりを「構造」と「自律神経」の二つの軸で整えるという考え方です。やらなくていいこと、逆に続けなくていいことも含めて、驚くほどシンプルに整理します。

よくある不安・誤解に、先に答えます

まず、ここを読んでいるあなたが抱えていそうな疑問を、先に片付けさせてください。

Q1. 更年期で肩こりが重くなるのは、気のせいですか?

気のせいではありません。女性向け生活情報メディアのハルメクが zen place pilates エデュケーター Satoko 氏の監修で発信した記事では、更年期症状チェックリストの項目に「ひどい肩こりや腰痛」が明記されています。エストロゲンの急激な減少が自律神経と全身の循環に影響するため、首・肩まわりのこわばりが以前より出やすくなるのは、この年代ではむしろ自然なことです。

Q2. マッサージで一時的に軽くなるなら、それでいいのでは?

一時的な軽減と、肩こりが「戻りにくい身体」をつくることは、別物です。マッサージは表層の筋肉を緩めますが、姿勢と呼吸の癖が変わらなければ、数日で同じ場所に重さが戻ります。肩を「ほぐす」のと肩を「支える」のは、アプローチが違います。

Q3. 40代からピラティスを始めて、本当に変わりますか?

変わります。東北大学整形外科学教室の公式情報では、肩の痛みや可動域の低下に対して運動療法の重要性が強調されています。むしろ未経験で始めた方のほうが、余計な癖がついていないぶん姿勢の学習が早い、という現場感覚もあります。

Q4. 筋トレも必要と聞きますが、ピラティスだけではダメですか?

英女性向けメディア Women's Health 掲載の生理学者ステファニー・エスティマ博士の解説では、ピラティスは姿勢・体幹・骨盤底筋・神経筋コントロールに働き、筋量・骨量・代謝機能の維持には漸進的な筋力トレーニングが欠かせない、と役割分担が整理されています。40代以降の身体には、両方が別々の仕事を担っています。

実践への落とし込み
更年期世代の肩こりは「気のせい」でも「マッサージ不足」でもありません。ほぐすのではなく、姿勢と呼吸を整える方向に舵を切ると、身体の反応が変わり始めます。

「ほぐしても戻る」には、2つの理由があります

あなたの肩が三日で元に戻るのには、ちゃんと理由があります。筋肉の疲労ではなく、構造の問題自律神経の問題が同時に起きているからです。

理由1:頭部前方位という構造の問題

パソコンとスマホで一日を過ごすと、頭は本来より前方に出た位置で固定されます。頭の重さはボーリング球ほどあるため、前方に数センチずれるだけで、首と肩のアウターマッスルは頭を支えるために常に引っ張られる状態になります。

猫背とストレートネックが組み合わさると、肩甲骨は外側に開き、上に上がった位置で固まります。この「肩が上がったまま張りつく構造」を変えない限り、マッサージで一度ゆるんでも、数日で元の位置に戻ります。

理由2:エストロゲン減少と自律神経のゆらぎ

ハルメク記事は、2016年の研究(週3回×8週間のピラティスで更年期症状・腰痛・柔軟性が改善したという報告)と、2019年スペインでの閉経後女性対象研究(睡眠障害・不安・うつ・疲労感の改善が示された報告)を紹介しています。背景にあるのは、更年期に起こりやすい自律神経の不安定さです。

自律神経が乱れると、血流が滞りやすくなり、肩まわりの筋緊張も抜けにくくなります。これが「寝ても肩が軽くならない」「ほぐしても戻る」という体感の正体の一つです。

実践への落とし込み
肩こりは「肩の筋肉」だけの問題ではなく、「頭の位置」と「呼吸と自律神経」の問題でもあります。どこを変えるべきかの地図を持つことが、最初の一歩です。

なぜ姿勢を整えるだけで、肩こりが軽くなるのか?

姿勢改善という言葉は、聞き飽きるほど目にしてきたと思います。でも、40代以降の肩こりにおける姿勢改善の意味は、若い頃の「見た目をよくする」とは違います。

ピラティスが姿勢に効く理由は、一言でいうと「肩甲骨を正しい位置に戻し、頭を胴体の真上に乗せ直す」ことにあります。

肩甲骨が外側に開いて上がったままだと、首と僧帽筋(首すじから肩にかけての筋肉)は常にフル稼働です。この状態で生活する限り、何をしても肩は休まりません。ピラティスのエクササイズは、肩甲骨を背中の中心に寄せ、下方向にすっと落とす位置感覚を、身体に覚え込ませていきます。

もう一つ、見逃されがちなのが呼吸です。

ピラティスの胸式呼吸は横隔膜を大きく動かし、副交感神経が優位になりやすいとされています。更年期でホットフラッシュや不眠を感じやすい時期に、呼吸を整えるアプローチが身体に合っているのは、このためです。

結論はシンプルです。

更年期の肩こりにピラティスが向いているのは、「姿勢(構造)」と「呼吸(自律神経)」の両方にアプローチする設計になっているから。一般的なストレッチやマッサージでは得にくい価値が、ここにあります。

実践への落とし込み
肩甲骨を正しい位置に戻す感覚と、息を深く吐いて吸う感覚。この二つを週に数回、身体に教え続けるだけで、三日で戻っていた重さの「戻り方」が変わっていきます。

肩を「ほぐす」だけでは、姿勢は変わりません。

少し強めの言い方をします。

肩を揉んでも、ストレッチで一時的に伸ばしても、姿勢は変わりません。なぜか。筋肉を「緩める」ことと、正しい位置で「支える」ことは、まったく別の動作だからです。

更年期世代で肩こりが戻りやすいのは、支える側の筋肉——体幹の深層筋(インナーマッスル)と、肩甲骨まわりの姿勢保持筋——が、加齢とホルモン変化で動きにくくなっているケースが多いためです。緩めても、その後に支える筋肉が弱ければ、頭はまた前に出て、肩はまた上がります。

ピラティスが「姿勢の運動療法」として扱われる理由は、ここにあります。筋肥大を目的にするのではなく、背骨と肩甲骨を支える深層の筋肉を、呼吸と連動させながら「使える状態」に戻していきます。

千葉で理学療法士と健康運動指導士が運営する Pilates Studio re.fel の解説記事では、慢性的な肩こりに対するピラティスの改善効果について複数の研究が紹介されています(個別の数値は原典確認中のものも含むため、本記事では「そうした報告がある」という形で受け取っています)。3ヶ月以上の継続で変化を実感する方が多い、という期間感覚は、現場で広く共有されています。

東北大学整形外科学教室の公式情報でも、肩の痛みや可動域制限に対して運動療法の役割が明記されています。医学の側から見ても、受け身の施術だけでなく、自分で動かす運動が肩の状態の改善に欠かせない、という立場です。

実践への落とし込み
今日から、「ほぐす」選択肢と「支える」選択肢を分けて考えてみてください。あなたの肩に今必要なのは、どちらでしょうか。

40代・未経験で"続く"人の共通点——3つの条件

ここまで読んで、「やってみたい」と少し思った方へ、一番大事な話をします。

運動を始めても続かない。これは意志の問題ではなく、環境設計の問題であることが多いです。特に仕事・家事・家族のケアに追われる40〜50代の女性にとって、環境が整っていないジムや教室は、どれだけ中身がよくても続きません。

40代・未経験で続けている方に共通するのは、次の3つの条件が揃っている環境を選んでいることです。

条件1:通える距離と時間帯であること

行動経済学の習慣化研究では、「行動コスト(移動時間・手間)」が習慣化を最も阻害する要因のひとつだと知られています。自宅または職場から片道15分以内、かつ自分の生活リズムに合う時間帯に営業している——この条件を外すと、最初の1ヶ月で通う回数が急降下します。

RESIST北浦和店は、北浦和駅から徒歩4分、8:00-22:00で年中無休。北浦和駅徒歩4分でアクセスしやすく、仕事の前・ランチ休憩中・退勤後・週末のどれでも通えます。

条件2:マンツーマン指導を受けられること

未経験の40代女性がピラティスを始めたとき、姿勢と呼吸の定着速度を最も左右するのは、その場でリアルタイムに動きを修正してもらえる環境があるかどうかです。

グループレッスンでは「なんとなく動けた気がする」で終わってしまい、家に帰るとどこを意識すればいいか忘れる、ということが起こりやすくなります。その日の肩の張り、睡眠の質、ホットフラッシュの出方は日によって変わるため、当日の身体に合わせてメニューを組めることも、大きな差になります。

RESIST北浦和店は完全マンツーマン。その日の身体に合わせて、ピラティスのメニューも筋トレの強度も、毎回組み直します。

条件3:ピラティスと筋トレを組み合わせられること

先ほど紹介したエスティマ博士の解説のとおり、40代以降の身体では、ピラティスと筋力トレーニングは別々の役割を持っています。姿勢・体幹・骨盤底筋・呼吸はピラティス、筋量・骨量・代謝機能の維持は筋トレ。両方を別の場所で契約すると、費用も移動時間も倍になり、高い確率で片方が続かなくなります。

RESIST北浦和店は、月額49,800円で通い放題。パーソナル筋トレとマシンピラティスの両方を、同じ場所・同じ担当トレーナーで組み合わせられる、全国でも数少ない環境です。

この3条件が揃うかどうかで、3ヶ月後の身体は確実に変わります。

実践への落とし込み
今通おうとしている選択肢が、3条件のうち何個を満たしているか、チェックしてみてください。2個以下なら、続く可能性は高くありません。

最初の1ヶ月で感じる変化

最後に、始めた方が感じやすい変化の目安をお伝えします。ただし、更年期症状の出方や肩こりの年数には個人差があり、以下はあくまで現場で多く聞かれる傾向です。

1〜2週目

呼吸が深くなった感覚。立ち姿・座り姿が以前より自然に伸びる感覚。これは、姿勢保持筋が動き始めたサインです。

3〜4週目

肩の重さの「戻り方」が変わり始めます。以前なら三日で元に戻っていたのが、五日〜一週間と間が延びる方が多い時期です。睡眠の質の変化を感じる方もいます(胸式呼吸による副交感神経への働きかけが関係していると考えられています)。

1〜2ヶ月以降

花王株式会社 FemCare LAB が日本泌尿器科学会認定専門医の監修で発信する記事によれば、骨盤底筋トレーニングは開始から約1ヶ月で効果が出始め、2〜3ヶ月で明確な変化が出るとされています。肩こりに関しても、姿勢の「基準位置」が身体に入り直し、戻りにくい身体になっていく期間感覚は近いものがあります。

焦らず、3ヶ月を一区切りに見てほしい期間です。

実践への落とし込み
初月で劇的な変化を求めないこと。「戻り方が遅くなった」という、あなた自身が感じる微細な変化を見逃さないことが、続く鍵になります。

最後に|私たちRESISTについて

私たちパーソナルジム&ピラティス RESISTは、
「すべての人に、運動という“日常”を。」
をコンセプトに掲げ、運動の民主化を目指しているパーソナルジムです。

「パーソナルジムは敷居が高そう」
「忙しくて運動する時間が取れない」
「始めても続けられる自信がない」

そんな“運動を続けるうえでの壁”を、
仕組みとテクノロジー、そして何より人の温かさで壊していきたい。それが、RESISTの考え方です。

RESISTの特徴は、
完全個室でのマンツーマントレーニングを、通い放題で受けられること。

しかも、ただ筋トレをするだけではなく、

  • 筋力トレーニング

  • ピラティス

  • ストレッチ

を、その日の身体の状態や目的に合わせて組み合わせながら受けられる、オールインワン型のパーソナルジムです。

「身体を引き締めたい」
「姿勢を整えたい」
「肩こりや腰まわりの不調をケアしたい」
「運動不足を解消したい」
「無理なく続けられる習慣をつくりたい」

そんな一人ひとりに合わせて、完全個室の落ち着いた空間で、トレーナーがマンツーマンでサポートします。

さらにRESISTは、通いやすさにもこだわっています。

  • 通い放題だから、自分のペースで継続しやすい

  • 当日予約も可能だから、予定の合間にも通いやすい

  • レンタルウェア無料だから、手ぶらで通える

  • 荷物の準備がいらないので、仕事帰りやスキマ時間にも通いやすい

「ジムに行くまでの準備が面倒で続かない」
「忙しくて事前に細かく予定を組みにくい」

そんな方でも、できるだけ無理なく運動を日常に取り入れられるように設計しています。

RESISTが届けたいのは、短期的な変化だけではありません。

一時的に頑張る運動ではなく、日常の中に自然と続いていく運動習慣です。

「自己流では続かなかった」
「自分に合う方法で、無理なく身体を整えたい」
「運動を始めたいけど、何から始めればいいかわからない」

そんな方は、ぜひ一度RESISTにご相談ください。

今なら初回無料体験も実施中です。
ご興味のある方は、ぜひ下記リンクよりお近くの店舗をご予約ください。

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パーソナルジム&ピラティスRESIST 北浦和店の清潔感のある受付の画像

参考文献

1. 厚生労働省「平成28年 国民生活基礎調査の概況」 https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/

2. ハルメク「更年期症状の緩和にピラティスがおすすめの3つの理由」(zen place pilates エデュケーター Satoko 氏監修) https://halmek.co.jp/beauty/c/healthr/9462

3. Women's Health「40代女性の正解はこれ!ピラティスと筋トレ、本当に効くのはどっち?英医学博士が解説」(生理学者ステファニー・エスティマ博士) https://www.womenshealthmag.com/jp/wellness/a64866212/pilates-vs-weights-women-over-40-20250615/

4. 株式会社理学ボディ luluto「ピラティスでホットフラッシュを改善!更年期のゆらぎを穏やかに整える」(理学療法士・PHIピラティスマスタートレーナー 戸田圭哉氏監修) https://luluto.kabushikigaisya-rigakubody.co.jp/hot-flash-pilates/

5. 東北大学整形外科学教室「わかりやすい 五十肩・肩の痛み」 https://www.ortho.med.tohoku.ac.jp/shoulderstiffnes.php

6. 花王株式会社 FemCare LAB「更年期はゆるみが加速!骨盤底筋トレーニングを習慣に『尿もれ』対策を【専門医が解説】」 https://www.kao.com/jp/femcarelab/useful-info/info03/

7. Pilates Studio re.fel「ピラティスで改善する肩こり – エビデンスに基づくアプローチ」 https://nm-styleblog.com/

この記事を書いた人

田村京椰|Kyoya Tamura

RESIST北浦和店 代表トレーナー

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