ファスティング×筋トレで賢く痩せる|筋肉を守りながら脂肪を落とすコツ

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2026/4/27 00:57

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2026/6/24

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執筆者:

石岡大輔 | Daisuke Ishioka

(パーソナルトレーナー)

「ファスティングで体重は落ちたのに、なんだか身体がしぼんで見える」

それ、脂肪と一緒に筋肉まで落ちているサインかもしれません。逆に「筋トレは続けているのに脂肪が減らない」という人も多いはず。

この2つ、組み合わせ方さえ間違えなければ、お互いの弱点を補い合ってくれます。筋肉をできるだけ守りながら、脂肪を効率よく落とす。

この記事では、そのやり方をできるだけシンプルに解説します。


そもそも、なぜ相性がいいの?

ファスティング中、身体の中で起きていること

食事をとらない時間が12時間ほど続くと、身体は「糖(グリコーゲン)」を使い切り、代わりに「脂肪」をエネルギー源として使い始めるとされています。つまり、空腹の時間そのものが、脂肪を燃やしやすい状態をつくってくれるわけです。

このとき、筋肉の維持に関わる成長ホルモンの分泌も高まることが知られています。だからこそ、やり方次第では「脂肪は燃やしつつ、筋肉はなるべく守る」ことが期待できるんです。

ただし、これは無条件ではありません。極端に長い断食や、食べなさすぎる状態が続くと、身体は足りないエネルギーを補うために筋肉を分解し始めます。ポイントは「期間」と「頻度」。やりすぎないことが、実は一番大事です。

筋トレを足すと、何が良くなる?

ファスティングに筋トレを組み合わせる理由は、大きく3つです。

1. 太りにくい身体になる

筋肉が増えると、何もしていなくても消費するカロリー(基礎代謝)が上がります。さらに筋トレ後は、運動が終わったあともしばらくカロリー消費が続くといわれています。

2. 血糖値をコントロールしやすくなる

筋トレには、血糖値を安定させる働き(インスリン感受性の改善)があるとされています。脂肪をため込みにくい身体づくりにつながります。

3. ホルモンの面でも追い風になる

筋トレは、筋肉の維持・成長に関わるホルモンの分泌を促します。ファスティング中の身体の変化とあわせて、相乗効果が期待できます。

「頑張りすぎ」は逆効果になることも

ただし、空腹のままハードに追い込むのは要注意。めまいや低血糖を起こす人が少なくありません。汗をかいたあとに水分やミネラルを補わないと、足がつったり、回復が遅れたりすることも。

さらに、過度な断食と激しい筋トレを重ねると、ストレスホルモン(コルチゾール)が増え、かえって筋肉が分解されてしまうケースもあるとされています。「無理なく続けられる範囲」を守るのが、遠回りに見えて一番の近道です。

特に気をつけたい方へ

体脂肪が多めの人や血糖値が高めの人は、ファスティング中にむしろ筋肉が落ちやすい可能性が、近年の研究でも指摘されています(主に動物実験の段階ですが、一部ヒトでも同じ傾向が確認されています)。当てはまる人ほど、筋トレとタンパク質の確保をセットにし、できれば専門家に相談しながら進めるのがおすすめです。


実践編:いつ、どれくらいやればいい?

続けやすいファスティングの型

いちばん人気で取り組みやすいのが 「16:8」。1日のうち16時間は食べず、8時間の中で食事をとる方法です。

たとえば朝食を抜いて、12時〜20時の間に食べるだけ。これなら仕事をしている人でも続けやすいはずです。

もう少しゆるくやりたいなら 「5:2」 という選択肢も。週5日は普通に食べて、残り2日だけ食事を軽くする方法です。

筋トレは普通に食べる日に行い、軽くする日はストレッチや散歩程度にすると、身体への負担を抑えられます。

まずは無理のない型から。いきなり完璧を目指さないことが、続けるいちばんのコツです。

筋トレのタイミングと強度

空腹時の筋トレは「タイミング」と「強度」が肝心です。軽め〜中くらいの強度なら、空腹でも比較的安全に行えるとされています。

  • 朝の空腹時

    脂肪を燃やしやすい時間帯。ただし強度は控えめに、30〜45分くらいで切り上げるのが安心です。

  • 食事の時間帯
    16:8なら、食事できる時間の真ん中あたり(たとえば夕方)がおすすめ。昼に食べたエネルギーを使えて、トレーニング後の食事で回復もできます。

  • 長めの断食明け
    軽く食べてから2〜3時間あけて運動すると、力が出やすくなります。

迷ったら「いつもより少し軽め」でOK。ふらついたら、すぐ休む。これが鉄則です。

筋肉を落とさない3つの鉄則

① タンパク質をしっかりとる
食べられる時間帯には、タンパク質を意識して。目安は1日あたり体重1kgにつき1.6〜2.2g。体重60kgなら、だいたい100〜130gくらいです。

② 強い日と軽い日のメリハリ
毎日全力ではなく、週3〜4回を目安に。しっかり食べた日にがっつり、断食寄りの日は軽めに——とメリハリをつけると、筋肉への刺激を保ちつつ無理なく続けられます。

③ 睡眠を削らない
ファスティングと筋トレの組み合わせは、思った以上に身体に負担がかかります。睡眠は7〜8時間を目標に。寝ている間に出る成長ホルモンが、筋肉の回復と脂肪燃焼を助けてくれます。


メニュー例:まずは自宅でできるものから

器具なしでできる自重トレ5種

  1. 腕立て伏せ
    胸・肩・腕に。きつければ膝をついてOK。10〜15回×3セット。

  2. スクワット
    下半身の大きな筋肉を使うので代謝アップに効果的。15〜20回×3セット。

  3. プランク
    体幹と姿勢に。まずは30秒キープから。

  4. マウンテンクライマー
    有酸素+筋トレのいいとこ取り。20秒動いて10秒休む、を数セット。

  5. バーピー
    全身運動。空腹時はゆっくりめのスピードで、5〜10回×3セット。

空腹時でも比較的安全に行えるメニューですが、めまいや吐き気を感じたらすぐ中断してください。

ジムに通える人向け:もう一歩踏み込むなら

断食明けでエネルギーが戻っているときは、少し重さを使ったトレーニングもおすすめです。

たとえば、

  • 上半身の日 … ベンチプレス、ラットプルダウン、ショルダープレス など

  • 下半身の日 … スクワット、デッドリフト、レッグプレス など

最初の2セットは軽めでウォームアップし、徐々に重さを上げていきましょう。セット間は2〜3分しっかり休むと、力を出し切れます。

1週間のスケジュール例(16:8の場合)

曜日

食事

運動

12〜20時

夕方に筋トレ(上半身)

12〜20時

朝に軽い有酸素

12〜20時

夕方に筋トレ(下半身)

12〜20時

休息

12〜20時

夕方に筋トレ(全身)

12〜20時

朝ヨガ・ストレッチ

12〜20時

休息

ポイントは、筋トレを食事できる時間帯の中に入れていること。前後に栄養をとれるので、回復がスムーズです。

初心者の方は、最初の2週間は筋トレを週2回に減らし、慣れてきたら増やしていきましょう。体調が悪い日は、迷わずストレッチや散歩に切り替えてOKです。


食事:実はここが一番大事

断食明けの「食べ方」

長く空けたあとは、いきなりガツンと食べないこと。まずは味噌汁やスープなど、温かくて消化にやさしいものから。その30分後くらいに、こんな組み合わせがおすすめです。

  • 白身魚や鶏むね肉

  • 野菜サラダ(オリーブオイルなど)

  • 玄米やオートミール

  • ヨーグルト

筋トレ後の30分は、栄養が吸収されやすいタイミング。タンパク質と炭水化物をセットでとりましょう。プロテイン+バナナ1本、鶏むね肉のサンドイッチなどが手軽です。

タンパク質は「分けて」とる

一度にドカ食いしても、身体が一度に使える量には限りがあります。8時間の食事タイムを3〜4回に分けて、1回あたり20〜40gずつとるのが理想的。卵・魚・肉・乳製品・大豆製品など、質の良いタンパク質を選びましょう。

植物性中心の人は、玄米+豆類のように複数の食材を組み合わせると、栄養バランスが整いやすくなります。

サプリは「補助」として

食事がベース、サプリはあくまで補助。そのうえで役立つものを挙げると——

  • プロテイン … 手軽にタンパク質を補える定番。

  • BCAA / EAA … 空腹時のトレーニング前後に。筋肉の分解を抑える働きが期待できます。

  • クレアチン … 筋力・筋量づくりをサポート。1日3〜5g。

  • マルチビタミン・ミネラル … 断食中に不足しがちな栄養を補います。


やりがちな失敗5つ

  1. いきなり全力でスタート → 3日で挫折
    まずは12時間断食+週2回の筋トレから。

  2. 水分・ミネラル不足で体調を崩す
    1日2〜3Lを目安に、塩分・ミネラルも忘れずに。

  3. 食べなさすぎて筋肉が減る
    早く痩せたい気持ちは分かりますが、減らしすぎは逆効果。

  4. 空腹でハードに追い込みすぎ
    空腹時は「軽め〜中くらい」が安全です。

  5. 睡眠不足のままトレーニング
    寝不足が続くと、むしろ筋肉が落ちやすくなります。

特に最後の睡眠は見落とされがち。疲れた日は、休むのも立派なトレーニングです。週に1〜2日は筋トレを完全に休む日をつくると、身体も気持ちも長続きします。


まとめ

ファスティング×筋トレは、ただの流行りのダイエットではありません。正しく組み合わせれば、筋肉をできるだけ守りながら、脂肪を効率よく落とすための、理にかなった方法です。

大事なのは、たった一つ——無理なく続けられること。自分の身体と相談しながら、少しずつ。そして睡眠と栄養を何より優先する。この基本さえ守れば、結果は後からついてきます。


参考文献

この記事を書いた人

石岡大輔 | Daisuke Ishioka

RESIST西新宿店 代表トレーナー

全日本学生ボディービル 20位入賞

トレーニング歴8年

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