この記事の結論
ジャンクフードなどは腸内環境が乱れる原因の1つとなるが、運動はそのダメージの一部を修復できる。 2025年10月に発表されたアイルランドの大学の研究で明らかになった。
コンビニ食やファストフードなどの「超加工食品」多い人ほど、気分が落ち込みやすい。 38万人以上を対象にした大規模な分析で、加工食品を多く食べる人は心の不調リスクが約50%高いことが報告されている。
お腹と脳はつながっている? 「腸脳相関」をわかりやすく解説
「お腹が痛いと気分まで落ちる」「緊張するとお腹が痛くなる」これ、実は気のせいではありません。
お腹(腸)と脳は、神経やホルモンを通じて24時間リアルタイムで情報をやりとりしていることが、近年の研究で明らかになっています。この仕組みを「腸脳相関(ちょうのうそうかん)」と呼びます。
特に重要な役割を果たしているのが、腸の中に棲む約100兆個の細菌たちです。この「腸内細菌」は、私たちが食べたものを分解する過程でさまざまな物質を作り出しており、その中には気分を安定させたり、ストレスに対抗したりする物質も含まれています。
つまり、食べたものが腸内細菌のバランスを崩すと、脳への「良い信号」が減り、気分の落ち込みや不安として現れるのです。
コンビニ食やファストフードが続くと、メンタルにどう影響するのか?
「超加工食品」って何のこと?
最近よく聞く「超加工食品(ちょうかこうしょくひん)」という言葉。これは、工場で大量生産された、添加物の多い食品を指します。具体的にはこんなものです。
カップ麺、菓子パン、コンビニ弁当、ポテトチップス、冷凍ピザ、清涼飲料水、レトルト食品など、忙しい日の食事として、心当たりがある方は多いのではないでしょうか。
38万人のデータが示す「心への影響」
2024年、世界で最も権威ある医学誌の一つであるBMJに掲載された大規模な分析では、超加工食品を多く食べる人は、うつや不安のリスクが約50%高いことが報告されました。
さらに、食べる量との関係も明確です。1日の食事に占める超加工食品の割合が10%増えるごとに、うつのリスクが11%ずつ上がるというデータも出ています。
「たまにコンビニ食を食べるくらいなら大丈夫でしょ?」と思うかもしれません。もちろん、たまにであれば問題ありません。
ただ、「気づいたら今週ずっとコンビニ食だった」という状態が長期間続くと、じわじわとメンタルに影響する可能性があるということは知っておいて損はないでしょう。
ジャンクフードで壊れたお腹を、運動が修復する? 2025年の研究を読み解く
どんな実験だったのか?
2025年10月、アイルランドのコーク大学の研究チームが、とても面白い実験結果を発表しました。
ラットを4つのグループに分けて、7.5週間観察しています。
Aグループ: 普通の食事、運動なし
Bグループ: 普通の食事、運動あり
Cグループ: ジャンクフード食、運動なし
Dグループ: ジャンクフード食、運動あり
ここでいう「ジャンクフード食」は、ポテチやチョコなどの高脂肪・高糖質食品を日替わりで与えるもの。人間でいえば、毎日コンビニとファストフードで食事を済ませているようなイメージです。
発見1:ジャンクフードはお腹の中を6割変えてしまった
Cグループ(ジャンクフード+運動なし)のお腹の中を詳しく調べたところ、測定した175種類のお腹の中の物質のうち、100種類(約6割)が変化していました。お腹の中の環境がほぼ別物になっている状態です。
血液検査ではインスリン(血糖値を調節するホルモン)とレプチン(食欲をコントロールするホルモン)が急上昇。さらに、行動テストでは「やる気がなくなる」「すぐに諦める」といった、うつに似た行動が現れていました。
ジャンクフードを食べると、お腹が壊れ、ホルモンが乱れ、気分が落ちる。ここまでは「まあそうだろうな」という話です。
発見2:同じジャンクフードでも、運動していたグループは元気だった
驚きはここからです。Dグループ(ジャンクフード+運動あり)つまり同じジャンクフードを食べていたのに、運動していたグループでは、うつ様の行動がほぼ消えていたのです。
なぜか? 研究チームがお腹の中を調べたところ、運動によって気分の調節に関わる3つの物質が回復していたことがわかりました。
アンセリン: 神経を守る働きがある物質。魚や鶏肉にも含まれている
インドール-3-カルボキシレート: 「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの材料に関わる物質
デオキシイノシン: 細胞のエネルギーを作り、ストレスへの抵抗力を高める物質
この3つは、ジャンクフードで減っていたものを運動が元に戻していたという構図です。さらに、暴走していたインスリンとレプチンも、運動で正常値近くまで抑えられていました。
つまり運動は、「カロリーを消費する」だけではなく、お腹の中の環境を整えて、お腹から脳への「良い信号」を回復させていたのです。
発見3:ただし、運動だけでは「脳の成長」は守りきれなかった
ここは正直に伝えなければいけない結果です。脳には「海馬(かいば)」という、記憶や感情をつかさどる領域があります。
普通の食事をしていたラットでは、運動によってこの海馬で新しい神経細胞が生まれる(神経新生)ことが確認されました。これは運動がもたらす脳へのボーナスとして以前から知られている現象です。
ところが、ジャンクフードを食べていたラットでは、運動をしていても新しい神経細胞が増えなかったのです。
これが意味するのは、こういうことです。
気分の改善 → 運動でかなりの部分をカバーできる
ホルモンの正常化 → 運動で対応できる
脳の新しい細胞を作る力 → 食事の質が悪いと、運動のボーナスを受け取れない
運動だけでも心は守れる。でも、脳のフル性能を引き出すには、最終的に食事の質も必要だということです。
なぜ「食事より先に運動」が正しい順番なのか?
ここまで読むと、「じゃあまず食事を変えるべきでは?」と思うかもしれません。
ですが、この論文に添えられた専門家のコメントでは、むしろ「まず動くことから始めればいい」と提唱されています。
その理由は、日常を考えると納得できるはずです。
食事のコントロールは、自分だけでは決められないことが多い。 ランチは同僚と行くし、夜は接待や付き合いがある。「今週はサラダだけにします」と宣言しても、実行できる人はほとんどいません。
一方で、「明日の朝30分運動する」は、自分の意思で決められる。 カレンダーに入れるだけでいい。
しかも、運動には面白い心理効果があります。走ったあとや筋トレのあとに、「せっかく運動したんだからジャンクフードはやめておこう」と自然に思ったことはありませんか?
これは心理学の研究でも確認されている現象で、運動による気分の改善が、次の健康行動を引き出すきっかけになるのです。100点の食事を目指して何もできないよりも、60点の食事+運動のほうが、心にも身体にもずっといい。
食事が乱れた日こそ、動く!!
会食続きの週。コンビニ食が3日続いた週。つい夜中にポテチを食べてしまった日。
そんなとき、「もう今日はダメだ」「今週は食事がボロボロだから、運動しても意味ない」と思いがちです。
でも、この研究が教えてくれたのはまったく逆のこと。食事がダメだった日ほど、動く価値が高い。
30分歩くだけでもいい。ジムでトレッドミルに乗るだけでもいい。自宅でスクワットを10回やるだけでもいい。その「ちょっとした動き」が、お腹の中の環境を立て直して、脳に「大丈夫だよ」という信号を送り直してくれます。
それは「食べ過ぎたカロリーを消費するため」ではありません。お腹の中で減ってしまった気分を守る物質を回復させ、暴走したホルモンを落ち着かせるためです。
やることはシンプルです。
食事が乱れた翌朝、30分の運動をスケジュールに入れる。
「食事を控える」は会食では難しいけど、「翌朝30分動く」は自分の裁量で決められる。完璧な食事ができなかったから運動も休む。という発想を捨てる。
食事が60点でも、動いた日は身体の中でちゃんと修復が起きている。形は何でもいい。
ウォーキング、筋トレ、ピラティス、ランニング——どれでもお腹の環境は応えてくれる。
完璧を目指す必要はありません。食事が乱れた日こそ、とにかく動く。それだけで、あなたの身体は思った以上に回復する力を持っています。
参考文献
Nota, M.H.C., et al. (2025). Exercise mitigates the effects of a cafeteria diet on antidepressant-like behaviour associated with plasma and microbial metabolites in adult male rats. Brain Medicine, 1. DOI: 10.61373/bm025a.0116
Licinio, J., Wong, M-L., & Fabiano, N. (2025). Exercise as metabolic medicine: Movement counters diet-induced behavioral despair via gut-brain signaling. Brain Medicine, 1. DOI: 10.61373/bm025d.0122
Lane, M.M., et al. (2024). Ultra-processed food exposure and adverse health outcomes: umbrella review of epidemiological meta-analyses. BMJ, 384, e077310.
Lane, M.M., et al. (2022). Ultra-processed food consumption and mental health: A systematic review and meta-analysis of observational studies. Nutrients, 14(13), 2568.
Mazloomi, S.N., et al. (2023). The association of ultra-processed food consumption with adult mental health disorders: A systematic review and dose-response meta-analysis. Nutrition Reviews.
Ramadan, Y.N., et al. (2025). Microbiome Gut-Brain-Axis: Impact on Brain Development and Mental Health. Molecular Neurobiology, 62(8), 10813-10833.
Mann, E.R., Lam, Y.K., & Uhlig, H.H. (2024). Short-chain fatty acids: linking diet, the microbiome and immunity. Nature Reviews Immunology, 24(8), 577-595.
最後に|私たちRESISTについて
私たちパーソナルジム&ピラティス RESISTは、
「すべての人に、運動という“日常”を。」
をコンセプトに掲げ、運動の民主化を目指しているパーソナルジムです。
「パーソナルジムは敷居が高そう」
「忙しくて運動する時間が取れない」
「始めても続けられる自信がない」
そんな“運動を続けるうえでの壁”を、
仕組みとテクノロジー、そして何より人の温かさで壊していきたい。それが、RESISTの考え方です。
RESISTの特徴は、
完全個室でのマンツーマントレーニングを、通い放題で受けられること。
しかも、ただ筋トレをするだけではなく、
筋力トレーニング
ピラティス
ストレッチ
を、その日の身体の状態や目的に合わせて組み合わせながら受けられる、オールインワン型のパーソナルジムです。
「身体を引き締めたい」
「姿勢を整えたい」
「肩こりや腰まわりの不調をケアしたい」
「運動不足を解消したい」
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さらにRESISTは、通いやすさにもこだわっています。
通い放題だから、自分のペースで継続しやすい
当日予約も可能だから、予定の合間にも通いやすい
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「ジムに行くまでの準備が面倒で続かない」
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そんな方でも、できるだけ無理なく運動を日常に取り入れられるように設計しています。
RESISTが届けたいのは、短期的な変化だけではありません。
一時的に頑張る運動ではなく、日常の中に自然と続いていく運動習慣です。
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